トップ > スペシャル > ネグザ研究所 > 第8回ネグザ研究所
第8回:白単色PS装甲デッキ分析レポート
今回は、北海道大会で見事「優勝」「準優勝」とワンツーフィニッシュを飾った「白単色PS装甲デッキ」を、ベテラン研究員Sが徹底研究。
エキスパンションブースター「ACCEL OF NEXT AGE」によって追加されたカードを紹介しつつ「白単色PS装甲デッキ」の分析レポートを公開!!
デッキ名:NEX-Aツアー2012 7都市称号争奪戦 北海道大会 優勝
「高田クールジャパン背番号01 ゆだーんだよ」
(デッキリストはコチラ)
「白単色PS装甲デッキ」は、「ゲイン」で得る戦闘修正を別のユニットにも追加できる「ラクス・クライン」の効果を有効に使うために、「ガンダムSEED」のカードを中心に構築した「ゲインデッキ」とも言えるデッキです。
①これまでの「白単色PS装甲デッキ」
「白単色PS装甲デッキ」は前環境から存在するデッキで、基本的な動きは4ターン目から優秀な「PS装甲」を持つ各種ユニットを展開し、コマンドで補助して勝利するというものでした。
しかし、序盤の攻勢を捌かれたり、「PS装甲」ユニットが手札に戻ってしまう効果により、「供給」を持つカードが場にない場面とある場面で、展開力に大きな差がついてしまうという欠点がありました。
その為、ゲーム後半に息切れする事が多く、国力の高いカードで場を制圧するデッキと、相性があまり良いとは言えませんでした。
事実、広島大会では「紫単」「赤緑」「黒緑」といったデッキに対する相性差からか、目立った成績を残せなかったというのが今までの「白単色PS装甲デッキ」だったかと思います。
②エキスパンションブースター「ACCEL OF NEXT AGE」の登場
しかし、エキスパンションブースターの登場で状況は一変。
従来の「ゲイン」に加え、「ユニーク」コマンド「共に戦う仲間」の大幅な戦闘力の上昇による打点追加によって、敵軍ユニットとの交戦がさらに強くなりました。
ユニット面では、相手にユニットを展開された後も、敵軍本国に攻撃を通しやすい「高機動」を持つ「フリーダムガンダム」や、「強襲」を持つ上に交戦中の敵軍ユニットにダメージを与えるテキストを持つ「デュエルガンダム(アサルトシュラウド)」などの強力なユニットが追加。
そして、デッキの最大の特徴である「ゲイン」をさらに強化する、「ラクス・クライン」を得た事で序盤からの爆発力も獲得し、非常にバランスの良いデッキに進化しました。
③「白単色PS装甲デッキ」のキーカードをデッキでの役割とともに紹介!
-
●「ラクス・クライン」
「ゲイン」の効果を強化するこのカードは、序盤からの高打点を生み、相手が手札のカードを展開し切る前に、一気に相手の本国を攻める「白単色PS装甲デッキ」強化の立役者で、開始時の手札に「ラクス・クライン」がない場合は手札の引き直しを検討するほどのカードです。
その強力な効果以外にも、「PS装甲」の手札に戻る効果を防ぐ貴重な「供給」に加えて、自身も「ゲイン」を持っているので、「PS装甲」ユニットによるビートダウンデッキに非常に相性が良いカードとなっています。
合計国力3なので、「ストライクガンダム」や「デュエルガンダム」展開後の国力でセットできる点も優秀。「ゲイン」と「供給」を活かすために、なるべくユニットにセットしたいところです。
ただし欠点もあります。「ラクス・クイラン」の防御力修正が0である為、前述した2枚のユニットにセットすると防御力が4のままである為、「武力介入」や「アグニ」等で破壊されてしまう点です。
しかしそれらの効果に際して、カットインで防御力が5以上のユニットに「改装」する事で、「ラクス・クライン」ごと破壊されるのを防いだり、「共に戦う仲間」を使用する事で対処する事も可能です。
-
●「フリーダムガンダム」
白には攻撃に適した重ユニットがいなかったのが、後半の立ち回りの弱さの理由にもなっていました。 高い戦闘力と「高機動」持ち、さらには「PS装甲」のデメリットを無効にできるテキストを持つ「フリーダムガンダム」は、単機でフィニッシャーとして機能する非常にわかりやすいカードです。
「範囲兵器(4)」は、防御力が4以下の相手のユニットが部隊を組む事を抑制したり、「ゲイン」の牽制ができたりと強力な特殊効果です。
また、「1枚制限」ではありますが「改装」によってリロールが可能となる為、2枚目の「フリーダムガンダム」も無駄にはなりません。
序盤から「PS装甲」ユニットや「ラクス・クライン」を上手く展開できているゲームでは、「フリーダムガンダム」無しでも勝利できる可能性はありますが、多くの状況で活躍するので積極的にプレイしたいところです。
-
●「デュエルガンダム(アサルトシュラウド)」
他のキーカードと比較して、プレイ頻度はそれほど高くはありませんが、膠着したゲームの状況を打破できる貴重なユニットです。勝ち筋の1つである「高機動」でのメインプランが上手くいかない時の第2プランとなる、「白単色PS装甲デッキ」の強さを表している1枚でしょう。
「デュエルガンダム」が隊列を組めば、半端な防御は許されない「強襲」部隊ができます。これには「デュオ・マックスウェル」の相性が抜群で、相手が最も対処に困る隊列の組み方の1つになります。「ラクス・クライン」もいればさらに万全でしょう。
勝利への第2プランを構築する「デュエルガンダム(アサルトシュラウド)」は、Gにする事をなるべく先延ばしにしたいカードです。このカードをいかにプレイするかの判断が、勝敗を分ける非常に大きなポイントになる事も多い為、Gにする時は慎重にプレイしましょう。
-
●「共に戦う仲間」
「ACCEL OF NEXT AGE」で収録された「ユニーク」コマンド。
+4/+4/+4という強力な戦闘修正を与えるコマンドで、交戦を一方的に勝利したり、「赤い彗星」等の火力は勿論、「武力介入」のような防御力を参照する除去効果の回避も可能です。また、Gの時に使用できる効果は、「デュエルガンダム(アサルトシュラウド)」のような、異なる種類の国力があると強力になるカードを、白単色デッキでも活用できる、コマンドとしてもGとしても強力な万能カードです。
こちらが白国力を1以上発生している場合、相手は「共に戦う仲間」を意識せざるを得ないので、ユニットの出撃や除去カードの使用を牽制したり、「白単色PS装甲デッキ」のような序盤から積極的に攻撃するデッキでは、序盤から終盤まで、相手の本国計算を狂わせるジョーカー的存在として貢献してくれます。
④「白単色PS装甲デッキ」への対策
強力な「白単色PS装甲デッキ」ですが、弱点が無い訳ではありません。
「白単色PS装甲デッキ」は、「ゲイン」の効果を「ラクス・クライン」で増加させて戦うのが主な戦術になるので、紫のキャラ対策「忘れえぬ惨劇」や、「ゲイン」で得た戦闘修正を無意味なものにする、赤の「反政府組織」や「世間知らず」などのロール効果、戦闘力に関係なくユニットを破壊する黒のコマンド群など、対策は各色に存在しています。
また、「白単色PS装甲デッキ」では「共に戦う仲間」を採用する為、同じ「ユニーク」である「武力介入」がデッキに入っていません。その為、「白単色PS装甲デッキ」より先にユニットが展開可能で、本国への攻撃スピードを重視した、軽量型の「緑デッキ」を使うというのも一つの手かもしれません。
今回のネグザ研究所は、7都市称号争奪戦で注目度の高い強力デッキの一つである「白単色PS装甲デッキ」の詳細を研究してみました。
そして、先日行われた東北大会では「青黒緑OOデッキ」が優勝と、混色デッキが環境を席巻しており、新たな研究対象となっております。
次回のネグザ研究所では、新たな研究員が混色デッキの研究結果を発表予定です。
お楽しみに!!
[ページトップへ]