CS最終会場にして、最大の参加人数を誇る東京大会。
CSの締めくくりとして、エクステンションブースター3環境を総括した大会と言えます。
○マリーダデッキのさらなる進化
東京大会で入賞した「マリーダデッキ」は大きく分けて3種類。
「赤単色コントロールデッキ(マリーダタイプ)」「赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)」そして「赤単色存在しない人間(マリーダタイプ)」の3つです。
新たに登場した「赤単色存在しない人間(マリーダタイプ)」は、「存在しない人間(O-C10)」の効果で、毎ターン自動的に「マリーダ・クルス」の効果を使うデッキです。
「存在しない人間」で必要なパーツを「戦士再び・・・(C-39)」で引きこみつつコンボがスタートし、最短で4ターン目から敵軍カードを破壊する事ができるので、対処方法が無ければそのまま敗北する事は必至です。
また、全体的な赤デッキの特徴として、徹底した「タメG」狙いが上げられます。
「虚偽の報告(O-43)」はもちろん、「幻のコロニー(O-34)」、「古き慣習(C-58)」までものカードが使用されており、この徹底した「タメG」対策と「マリーダ・クルス」によるカード破壊が、東京大会での「マリーダデッキ」を代表とする赤デッキの終着点と言えるでしょう。
そのため、これまで「タメG」に頼った極端なG構成ではなく、「タメG」存在以前のGバランスで構築されたデッキが勝ち残ると言う結果を残しています。
○タメG構成の弱点と利点
「タメG」はデッキの無駄カードになりやすいGを削り、その分効果的なカードを投入できる強力なカードです。
デッキにおける「キャラクター」「オペレーション」の割合によりますが、安定してGを揃えていく事が可能なのも大きな魅力です。
しかしながら、東京大会の結果を見ると、「タメG」対策が一般化、更には「特殊G」対策の多い赤デッキが流行している事もあり、単純に「タメG」に頼った構築は大きな危険をはらんでいます。
この状態に対応する為には、「タメG」だけに頼らないGを増やした構築もしくは、「タメG」対策カードに対応できるデッキ構成が必要になります。
そういった意味では、赤の「タメG」対策の多くが「オペレーション」である為、「オペレーション破壊」をデッキに組み込みやすい青や白は、比較的「タメG」に頼った構築でも安全と言えます。 しかし、その他の色で「タメG」に頼る形のデッキは、Gバランスの再検討が必要な時期が来ているのではないでしょうか。
○緑ウィニーの新パーツ
これまで、その安定性やサイド後の勝率などに不安を抱えていた「緑単色ウィニーデッキ」ですが、「タメG」環境を逆手に取ったカードとして「ガブリエル・ラミレス・ガルシア(CH-168)」を使ったタイプが登場しました。
本国に占めるGの割合が減っているため、自身のデメリットで破壊される事も少なく、敵軍配備エリアのユニットも狙えるこのカードは環境にマッチしたカード選択です。
また、「タメG」対策を避けるように基本Gを使用し、「ギレン・ザビ(CH-164)」と「エリク・ブランケ(CH-194)」のコンボで一気に大打点を与えるシュート型ウィニーもありました。
○東京大会のゲーム環境
東京大会の結果は、はっきりと「マリーダデッキ」かそうでないかの2つに別れました。
前述したように「タメG」環境に狙いを絞ったデッキ構成は、多くの良い結果を残す事となりましたが、逆に言うとメタゲームの変遷しだいで「タメG」を狙った戦略は機能しない可能性を含んでいます。
特に「マリーダデッキ」や「タメG」対策自体に耐性のある「白単色重速デッキ」や、スピード重視の「緑単色ウィニーデッキ」が「マリーダデッキ」の次に結果を残している点も今後のゲーム環境という意味では注目したい点です。
●東京大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数)
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