GUNDAM WAR -MOBILE SUIT GUNDAM THE CARD GAME-

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ガンダムウォー通信
第23回 「2009年 GWチャンピオンシップ(第1期)後半戦 デッキ傾向」
2009年度GWチャンピオンシップ(第1期)も、大阪大会を持って全日程が終了しました。

福岡・東京・大阪の3大会で上位入賞したデッキの多くは、前回ご紹介したデッキタイプも多いですが、メタゲームに適したデッキ構築や、カード選択がされており、今回はそういったカードにスポットライトを当てて解説いたします。
● ビートダウンデッキ用カード
「謙信ガンダム」(U-386)
 
「トランザムモード」(O-009)

○謙信ガンダム(U-386)
チャンピオンシップ全体を通して、多くの参加者と突破者を出し続けたOOデッキ」と、その対抗馬として広島大会以降に急速に増えた「ガンダムデッキ」「SDデッキ」これら3つのデッキで採用率が高かったのが、「謙信ガンダム」です。

「謙信ガンダム」は、単純に「軍勢コイン」を使った攻撃力以外にも今大会でのゲーム環境で好まれた下記のポイントがあります。

1.防御力の高さ
「謙信ガンダム」の防御力5は「OOユニット」以外では破格の数字で、これは「赤い彗星(C-129)」OOデッキ」の必須ユニット「ガンダムヴァーチェ(U-OO4)」のテキストに対抗できる数少ないユニットです。

2.軍勢コインによる防御
「謙信ガンダム」の「軍勢コイン」のポイントは、攻撃力のアップだけでなく防御に活用できる所です。
「軍勢コイン」がリロール状態で場に出る事と、3個のコインで部隊戦闘力を3まで出せるという2点により、「軍勢コイン」が一度場に出てしまえば、「謙信ガンダム」が出撃した後も敵軍ユニットの防御に回す事ができ、「陸戦型ジム(第07MS小隊機)(U-319)」「Oガンダム(SP-63)」を止める事はもちろん、同系のビートダウンデッキ対決においても、相手の打点を減らし有利な状況で攻撃に出撃することが可能です。
さらに、防御に出る事で本国ダメージを受けない状態を作りやすく、結果として「彼方からの来訪者(C-3)」「勝利の陶酔(C-99)」対策となっています。

これらのポイントをうまく活用するため、「ガンダムデッキ」「SDデッキ」の2つは多くの国力ブーストカードを使い、早いターンにプレイするようにしていました。

特に「ガンダムデッキ」「ガンダム(U-347)」のセット全体が、「大気圏突入」や「破壊無効」「リロール」の効果を持つため、元々OOデッキ」に対応できる素地はありましたが、さらに「謙信ガンダム」を投入する事で、攻撃力のアップと勝ち筋の数が広がったといえます。

また、上記の2とほぼ同様の理由でOOデッキ」コントロールデッキ」に採用されていたのが「ガンダムキュリオス(デュナメス搭載時)(U-OO13)」です。

○トランザムシステム(O-OO9)

OOデッキ」「謙信ガンダム」を投入するパターンとは別に「トランザムシステム」を使うパターンも多く有りました。
「トランザムシステム」OOデッキ」の欠点の一つであった、「高機動」による攻防と除去耐性を兼ね、さらに打点の上がり幅も大きいのが特徴です。 テキストのプレイに対して、本国が減ってしまう事もありますが、それを差し引いてもゲームを有利に運ぶ効果です。
「ガンダムキュリオス(デュナメス搭載時)(U-OO13)」と合わせて、「高機動」の攻め手を得たのが、後半戦以降のOOデッキ」の特徴です。

○ガイアガンダム(MA形態)(U-S206)

「白単色重速デッキ」において、新たにサイドボード等に採用されていたのが「ガイアガンダム(MA形態)」です。
このユニットは、他のユニットと同じ戦闘エリアにいる限りダメージを受ける事が無く、壁役のユニットとして効果を発揮します。
「ガンダムデッキ」等のユニット主体で構成されたビートダウンデッキに対して、特に有効なカードです。

●ビートダウンデッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数)
  福岡大会(16) 東京大会(80) 大阪大会(40)
青赤OOデッキ 17 12
SDデッキ
ガンダムデッキ
青黒OOデッキ
青赤SDデッキ
鋼鉄ガンダムデッキ
青茶OOデッキ
白単色重速デッキ
緑単色中速デッキ
(サキガケ型含む)
10
青赤スピードキング
緑赤ブリッツクリーク
緑ウィニー
黒ウィニー
青単色中速デッキ
青単色重速デッキ

● コントロールデッキ用カード

「隠された翻意」(O-36)
 
「アヘッド近接戦闘『サキガケ』」(SP-72)

OOデッキ」の流行に対して使用率の低かった「コントロールデッキ」ですが、福岡大会以降使用者が着実に増えていきました。

今回入賞した、コントロールデッキはこれまでと同様に5、6国力のカードにつなげて勝利するデッキか、5国力以下の「OOユニット」によるユニットコントロールにコマンド等の「コントロールカード」を合わせた構築となっています。

そういった「コントロールカード」において使用率が多かったのが以下のカードです。 一時期減少した「ユニットコントロール型」ですが、「ガンダムデッキ」が増えてきた事もあり、再び「ユニットコントロール」に戻ってきました。

○「戒めの処断(C-226)」「野望の毒牙(C-24)」
この2枚はコントロールデッキ」「OOユニット」による「ユニットコントロール型」に合わせて使われるカードで、「ユニット」での攻防をサポートする事で、ピンポイントでの攻防を制するためのカードとして使われており、入賞したほとんどのコントロールデッキ」で採用されています。

○「隠された翻意(O-36)」
このカードは、「インプルース・コルニグス(U-C107)」のみで勝利すると言う、極端な高国力カードで構成されたタイプの赤コルニグスコントロールデッキ」に投入されていました。 このタイプのカードは「自爆ジオ」等の「コンボデッキ」で投入されていましたが、コンボ要素のカードを複数集める必要がある「コンボデッキ」に対し、「コントロールデッキ」での使用においては単純に国力を伸ばす事だけに使われるので、デッキの安定度も上がります。
また、「タメG」の存在もこの戦略にプラスとなっています。

○「アヘッド近接戦闘『サキガケ』(SP-72)」
黒輝きコントロールデッキ」で採用率が高かったのが、このユニットです。
名称「ガンダム」に対しては鉄壁の防御を見せるこのカードは、場のコントロールを確立するまでの時間を稼ぎます。
移動の効果であるので「ガンダムデッキ」に有効なのも、採用率の高い理由と思われます。
ドローの安定性が低い「黒」という色にあって、指定国力の支払いに難点がありますが、これも「タメG」の使用でカバーをしていました。

●コントロールデッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数)
  福岡大会(16) 東京大会(80) 大阪大会(40)
黒赤コントロール
(タッチ緑含む)
青赤コルニグスコントロール
緑黒輝きコントロール
4色コングロマリッド
カウンタークスイー
赤緑コントロール
● コンボデッキ用カード
 
「報復行動」(C-87)

チャンピオンシップの初期には様々なタイプのコンボデッキがありましたが、大会が進むにつれて対策も進み、福岡大会以降は上位入賞も少なくなってきました。
特に「V作戦(C-8)」等で、展開スピードを上げた「ガンダムデッキ」等の増加が「コンボデッキ」の減少要因に一つと言えるでしょう。

○「存在しない人間(O-C10)」
前回紹介したタイプは、テキストにより通常より早いターンに場に出た重ユニットで複数回攻撃する事を主眼としていましたが、今回入賞したのは「ベルガダラス(ドレル・ロナ機)(U-C5)」「ドレル・ロナ(CH-C2)」「迅雷の騎兵(O-OO4)」、そして「存在しない人間」の4枚で無限に攻撃するデッキです。
このコンボは「迅雷の騎兵」の効果で、「ドレル・ロナ」が「リングエリア」に出撃できるため、「存在しない人間」の廃棄効果を受けないために成立します。
形としては咆哮退艦」に近いタイプですが、「」という色の関係上、「知られざる全容(C-C6)」「遺志を伝える者たち(C-23)」と言った高性能なサーチカードを使えるのが魅力です。

○「ガンダムアヴァランチエクシア(U-OO17)」
正義破滅」のユニット枠として新たに採用されたユニットです。
「戦闘力の高さ」「防御されにくいテキスト」「戦闘配備とクイックによる奇襲性」「正義の女神(SPC-30)が使用可能なデュアルユニット」と多くの条件を満たしているカードです。
また、このカードは、ほぼ同様の理由で、赤スピードキング」にも多く採用されたカードです。

○「報復行動(C-87)」
「黒赤占領報復」は、「報復行動」により、優位な状況で場をリセットする事ができます。
特に「占領政策(O-24)」とのコンボは相手のGを拘束しつつ、そのGを戻す事で自分の場のカードを減らしません。
同様の効果の「ジャブローの風(C−51)」と異なり、手札のカードを対象としないため確実に場のカードを減らす事ができます。
コンボ以外にも、指定国力の低さから黒をタッチカラーにした、ビートダウンデッキのトドメとして使われるパターンもありました。

●コンボ系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数)
  福岡大会(16) 東京大会(80) 大阪大会(40)
赤緑茶存在しない人間
赤茶正義破滅
黒赤占領報復
自爆ジオ
青白咆哮退艦
● その他のデッキ
「ドム(ガイア機)」(U-301)

○赤単色クロスボーン
このデッキは「クロスボーンガンダム」を多用し、換装からのビートダウンを行うデッキです。
以前は「コア・ファイター(U-C38)」からの換装が主となっていましたが、今回入賞したのは「コア・ファイター」を使わずに、「クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク(U-C97)」からの換装のみとなっていました。
この戦略を後押ししたのは、換装〔クロスボーン・ガンダム〕を持つユニットが増えた事と、「たった6日のクエスト(SPC-27)」によるドローカードの存在が大きいでしょう。

○「黒単色TRデッキ」
「ガンダムTR-6」と「シールド・キャノン(O-81)」や「戦士の鉄則(O-Z35)」によるビートダウンを行うデッキです。
ドローソースとして、「変革を望む者たち(G-22)」が採用されていたのが特徴的です。

○緑単色ドムデッキ
「ドム(ガイア機)(U-301)」「ガイア(CH-175)」「ジェット・ストリーム・アタック(C-126)」等の19弾のドムを使用したチームデッキです。
緑のウィニー系には必須と言える「ファット・アンクル(U-298)」も投入され、チーム効果成立の可能性をさらに引き上げています。
ヴァリアブルや「タメG」の存在でGカード自体の枚数が減った中で効果的に機能する確立の上がった「ガブリエル・ラミレス・ガルシア(CH-168)」が使用されていました。

○青単色F90デッキ
「ガンダムF90S(U-274)」等の「F90」を多用したデッキです。
「ガンダムF90S」「ガンダムF90UI(U-343)」で鉄壁の防御を誇り、「イーサン・ライヤー(CH-225)」により、「ガンダムF90S」の効果をさらに有効に使う事ができるようになっていました。

○黒赤アフリカデッキ
「アフリカ独立開放戦線(O-49)」「幻のコロニー(O-34)」等の国力の発生を妨げるカード使用し、相手のプレイを阻害するデッキです。
「タメG」が多く使われる今のゲーム環境では、Gそのものを破壊するよりも環境にマッチした戦略と言えるでしょう。

●その他のデッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数)
  福岡大会(16) 東京大会(80) 大阪大会(40)
赤単色クロスボーン
黒単色TRデッキ
緑単色ドムデッキ
青単色F90デッキ
黒赤アフリカデッキ

■「栄光の戦史」と「グランドトーナメント」■


「ユニコーンガンダム」(U-395)

2009年度チャンピオンシップ大会〔第一期〕の全日程が終了し、残すは「グランドトーナメント」のみとなりました。

「グランドトーナメント」では、最新弾@栄光の戦史」が使用可能となり、新たな環境となります。
「グランドトーナメント」で活躍するのは、「チャンピオンシップ」で活躍したデッキか、それとも全くの新しいデッキが「栄光の戦史」により誕生するのでしょうか?

「グランドトーナメント」は、記念すべきガンダム30周年の「GUNDAM BIG EXPO」内で開催します。

この夏は「GUNDAM BIG EXPO」でトッププレイヤー誕生の瞬間を君の目に焼き付けろ!!


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