
						第29回 2009年度 GWチャンピオンシップ(第2期)前半戦デッキ傾向
						
							
| 札幌大会から始まった2009年度GWチャンピオンシップ(第2期)も福岡大会を持って折り返し地点。 今回は前半戦デッキ傾向と題して、第1期GT終了から福岡大会までを大会毎のゲーム環境を中心に解説いたします。 | 
							
					
							
	
	
		| ● 第1期GT(グランドトーナメント)後のゲーム環境 | 
	 
	
			
		 
			「青赤00デッキ」を代表とする「00ユニット」を主軸にしたデッキがゲーム環境の中心となっていた第1期でしたが、GT終了と共に「00コストのルール改定」が行われ、(特に紫基本Gが存在しない期間は)デッキバランスの構成が難しくなり、「00ユニット」を中心としたデッキは一気に衰退しました。 
				 
そして、その後のゲーム環境で活躍を期待されたのが、下記のデッキタイプです。 
・「ガンダムデッキ(青単ブースト)」 
GT優勝デッキであり、「00コストのルール改定」の影響を全く受けていないデッキ。その分、その後の環境では対策される側のデッキとなっています。 
 
・「緑単色中速デッキ」 
このデッキもGT優勝の実力派デッキです。「赤い彗星(C-129)」等の低国力の除去カードから「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(U-OO9)」の「専用機のセット」による制圧力の2本柱が強力なデッキです。 
 
・「緑単色ウィニーデッキ」 
打点スピードを重視したデッキとはなっていますが、最終的には「エリク・ブランケ(CH-194)」で直接本国にダメージを与える事も可能なため、これまでのウィニー対策とはまた異なる対策が必要な新たなウィニーデッキです。 
 
・「黒赤コントロールデッキ」 
デッキに使用しているユニットのほとんどが「00ユニット」だった事もあり、「00コストのルール改定」の影響を色濃く受けているデッキです。 
ただし、最も相性の悪いデッキであった「青赤00デッキ」が「00コストのルール改定」の影響で、ほぼ存在し無くなったため再び注目されました。 
 
以上のデッキが、GT後の「メタゲーム」の中心となると予想された強力デッキです。 
※「メタゲーム」・・・その時点のゲーム環境で多く存在するデッキを予想し、それらのデッキに対して有利なデッキを構築し使用する事。  | 
	 
	 
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		| ● 札幌大会 | 
	 
	
			
		 
			第2期CS最初の会場となった「札幌大会」では、GT後の「メタゲーム」と同様の「黒赤コントロールデッキ」や「緑単色ウィニーデッキ」等のデッキが多く上位に入賞しました。 
				 
○新たな勢力「単色ビートダウンデッキ」 
札幌大会から登場した、これらの「単色ビートダウンデッキ」は、コスト、テキストが共に規格外であった「00ユニット」の登場と共に衰退していましたが、ルール改定により「00ユニット」が使いづらくなった事で見直されていきました。 
 
札幌大会以降も「赤単色クロスボーンデッキ」「茶単色MFデッキ」「白単色重速デッキ」は上位入賞しているデッキです。 
また、これらのデッキの特徴の一つとして、「黒の部隊(G-C14)」等の通称「タメG」を使いデッキ内のGの枚数を減らし、その分キャラクターやオペレーションを投入し、デッキ全体のパワーを上げています。 
 
○札幌大会のゲーム環境 
札幌大会の結果としては、「コントロールデッキ」優勢で、その後を各種「ビートダウンデッキ」が追いかける形です。 
「コントロールデッキ」は、ユニット戦を支える「00ユニット」は無くなったものの、デッキの動きとしてはこれまで同様の形ですので、安定したデッキ運用ができた事が原因の一つと言えるでしょう。 
 
「00ユニット」不在の環境によって、デッキの種類も大分様変わりしました。 
例えるなら数年前の大会で有名だったデッキを最新のカードを使って再現、強化したデッキタイプの復活が札幌大会のポイントと言えるでしょう。 
			 
					●札幌大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数) 
                    
					 
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		| ● 広島大会 | 
	 
	
			
			 
			 
			基本的には札幌大会の結果を受け、「コントロールデッキ」と「ビートダウンデッキ」が多い大会でしたが、広島大会の特徴としては、以下の点が上げられます。 
				 
				「緑黒コントロール」の流行 
				「ゼグ・ツヴァイ(ジョッシュ機)(U-197)」と「捲土重来(O-97)」のコンボを戦線構築の核にした「緑黒コントロールデッキ」が一気に増加しました。 
このコンボが成立すると、ほぼ除去が不可能な高機動ユニットとなるためユニットのサイズだけに頼った形のビートダウンデッキでは、突破が不可能です。 
元々除去の多いデッキに追加する形でのユニットコントロールである事はもちろん、最終的には攻撃にもつながるカードです。 
コンボ成立が「魂の輝き(C-4)」と同様の4国力なので、コントロールに入るスピードが速いのもポイントです。 
			 
			○ビートダウンデッキの戦略 
				広島大会で結果を残したビートダウンデッキの特徴としては、ユニットによるビートダウンだけでなく、さらに相手の行動を縛るカードや、相手の防御網を掻い潜るカードが使われています。 
				これらの戦略は以前より存在していましたが、広島大会では特に顕著となっており、中盤までの展開力やスピードを重視した構築となっています。 
				・行動を縛るカード 
	「月光蝶(C-7)」「血のバレンタイン(C-S24)」 
				・防御網を掻い潜るカード 
	「凌駕(O-1)」「エリク・ブランケ(CH-194)」 
	 
				○広島大会のゲーム環境 
				広島大会も札幌大会の流れを汲み、「00ユニット」の減少による旧デッキの進化系と言えるデッキが中心でした。 
				しかし、その中でも「ゼグ・ツヴァイ(ジョッシュ機)」+「捲土重来」のコンボ内臓のコントロールデッキや、「黒赤占領報復」(「占領政策(O-24)」からの「報復行動(C-87)」につなぐデッキ)といった「ビートダウンデッキ」と同じ4国力から動く事が可能なスピードの早いロック型のデッキが登場しました。 
			 
					●広島大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数) 
	
		 
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		| ● 仙台大会 | 
	 
	
			
			 
			 
			仙台大会では、「白単色重速デッキ」の増加や、「A.W.(O-X38)」を使用したコンボデッキが多く入賞しました。 
				 
				○「白単色重速デッキ」の流行 
「ビートダウンデッキ」の中でも一際使用率の高かったが「白単色重速デッキ」です。 
このデッキの特徴としては、基本的なユニットスペックの高さや、ドローカードの多さによる安定性が上げられますが、更に「メタゲーム」に合ったカードがデッキに使われている事もポイントです。 
当時のメタゲームとしては、「ゼグ・ツヴァイ(ジョッシュ機)」+「捲土重来」への対応と同系統のビートダウンデッキへの耐性が上げられます。 
「ゼグ・ツヴァイ(ジョッシュ機)」に対しては「ロゴスの私兵(C-S85)」によるジャンクヤード除去、同系統のデッキには、「ムルタ・アズラエル(CH-S121)」によるユニットコントロールで対応可能です。 
ただし、元々の展開スピードの遅さが最大の弱点である事から、「緑単色ウィニーデッキ」にはかなりの不利が付きます。 
			 
			○対ビートダウンとしての「A.W.デッキ」 
				元々相手の攻撃を止める手段のカードであった「A.W.」ですから、コンボに関係なく「ビートダウンデッキ」への対抗策としては非常に効果的です。 
				現在は1枚制限カードとなった「A.W.」ですが、「ユニコーンガンダム(U-395)」でどこからでもドローする事ができるため、「ガンダムF91(ハリソン機)」コンボの成立確立も高いです。コンボの成立確立も高いです。 
				「緑黒コントロールデッキ」の登場で「黒赤コントロール」が減少した事もあり、唯一の弱点であるカウンターが少ない事も「A.W.デッキ」にとっての追い風となりました。 
	 
				また、実際のコンボに使う枚数が2種類しかない「青茶A.W.デッキ」は、プレイヤーにより様々なデッキ構築が可能です。 
	「A.W.」のコンボに重点を置いたものから、「F90デッキ」のサポート要素になるなどして使われていました。 
			○仙台大会のゲーム環境 
				仙台大会の結果としては、「ビートダウンデッキ」に対抗した「コントロールデッキ」「コンボデッキ」が良い結果を残しました。 
				また、これまで「ビートダウンデッキ」側だった「緑単色中速デッキ」に黒を足す形での「緑黒コントロールデッキ」も入賞しています。 
				GT後すぐの状態では「メタゲーム」の中心と見られていた「緑単色中速デッキ」ですが、環境に大型ユニットが増え、「赤い彗星」等の低コスト除去カードの価値が低下した事、「速攻」持ちユニットの増加、更には「タメG」の増加でGを破壊できなくなる等で以前のような感覚で運用できなくなったためコントロールデッキに寄せた新たな構成になったと思われます。 
			 
					●仙台大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数) 
					
		 
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		| ● 福岡大会 | 
	 
	
			
			 
			 
			エクステンションブースター3の発売まもなく行われた福岡大会でしたが、早くも新規カードを核としたデッキが登場しました。 
			 
			 ○「緑黒TRデッキ」の登場 
				これまでの「緑黒コントロールデッキ」と同じく、「ゼグ・ツヴァイ(ジョッシュ機)」+「捲土重来」のコンボを核とした構成ですが、コントロール部分をTRユニットによるビートダウン+コントロールに充てています。
				この変化は「ガンダムTR-6[ウーンドウォート](ギガンティック形態)(U-203)」の登場で、これまでビートダウン一辺倒だったTRにコントロール要素が付加されたためです。 
			 
			○「黒赤コントロールデッキ」のユニット変化 
				「クシャトリヤ(U-198)」と「ハンマ・ハンマ&R・ジャジャ(U-197)」の2枚はこれまでの赤のユニット性能を凌駕したユニット。
				特に「ハンマ・ハンマ&R・ジャジャ」は、攻防両面に使えるユニットで以前の「ガンダムエクシア(U-OO1)」のように「黒赤コントロールデッキ」だけでなく、「青赤コントロールデッキ」「青赤ビートダウンデッキ」と様々なデッキで使われていました。 
			 
			○ユニット選択から始まる「白単色G破壊デッキ」 
				「メビウス(核ミサイル搭載型)(U-S34)」を使った「白単色G破壊デッキ」は以前にもありましたが、当時においては一般的なデッキとは成り得ませんでした。
				これは、白の低国力ユニットの質がその時点において、高く無いというのが大きな理由でした。
				ところが、「テスタメントガンダム(カイト機)(U-S221)」は低国力ユニットとは思えないスペックを持ち、白の序盤の展開を支えるに十分なユニットです。
				このユニットの登場と、「タメG」の増加による「メビウス(核ミサイル搭載型)」のGを戻すという効果によって「白単色G破壊デッキ」が再び日の目を見る事になりました。 
			 
			○福岡大会のゲーム環境 
				福岡大会は「エクステンションブースター3」登場によるインパクトが非常に高い大会でした。
				紫Gを使った「新型00デッキ」もギリギリで入賞を逃してしまったものの、新たなデッキタイプとしての可能性を見せてくれました。
				また、これまで「単色ビートダウンデッキ」の強さの根幹を占めていた、「タメG」に対して対策が更に進んで来た大会でもあります。
				デッキ全体がG破壊である「白単色G破壊デッキ」はもちろんの事、メインデッキから何らかの「タメG」対策が投入されたデッキが多く結果を残しており、今後は「タメG」に頼って、デッキに投入するG枚数を極限まで絞るという構築は厳しくなるかも知れません。 
			 
					●福岡大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数) 
					
					 
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					| ■エクステンションブースター3による変化の可能性 | 
				 
				
					
			 
			2009年度チャンピオンシップ大会〔第2期〕も福岡大会まで終了しました。 
				 
				「00コストのルール改定」から始まったチャンピオンシップ大会も当初考えられていたメタゲームから動き出し、単色系「ビートダウンデッキ」の復活と赤黒から緑黒への「コントロールデッキ」の変化、そして「エクステンションブースター3」の登場により環境は刻一刻と変化しています。 
				 
まだ発売されたばかりの「エクステンションブースター3」ですが、今後研究が進む事で、どのようなデッキが登場して来るかは興味が尽きません。 
 
また、福岡大会より「GW通信PLUS」としてホームページでは公開していない上位デッキを詳しく紹介しています。 
残るツアーは大阪、東京の2会場ですが、会場だけの限定コンテンツですので、チャンピオンシップに参加される方もそうでない方も、是非会場でご覧ください。 
					
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