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コラム

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第20回 「2008年 グランドトーナメント(第2期)参加デッキ傾向」
2008年度GWチャンピオンシップ(第2期)も札幌・広島・仙台・大阪での大会が終了しました。 上記4大会では、「ガンダムデッキ」有利の予想を覆し、様々なデッキタイプが大会を賑わせ結果を残すという非常に面白い結果となりました。 今回の「GW通信」では、そういった多くのデッキタイプが活躍した大会環境の中で上位入賞を果たしたデッキを色別ではなく、デッキタイプ別にご紹介いたします。
かなりのボリュームがありますが、現環境を総ざらいした内容となっておりますので 要チェックです!
● 中速デッキ
「ボルトガンダム(グラビトンハンマー)」(U-G56)

このデッキタイプにカテゴライズされているデッキは3、4国力のユニットを中心に構成され比較的攻撃型のデッキが多いですが、「報道された戦争(C-9)」「貴族主義抵抗派(G-4)」等の打点以外を意識したカードも投入されているのが今期の中速デッキの傾向です。

ガンダムデッキ(青単)」
今期の大会で最も警戒されていたデッキがこの「ガンダムデッキ」です。
様々な対策カードやデッキが存在していましたが多数のプレイヤーが選択するのは、このデッキのポテンシャルの高さを証明しています。
全体的な結果としては、対策がしっかりとしたデッキも多かったため入賞はするものの、参加デッキの数に対しては上位入賞の比率が低かったともいえます。

また、「ガンダムデッキ」は大きく青単と青黒の2つのタイプに分けられますが、「ガンダムデッキ」を対策したデッキの多い環境の中では、「ガンダム(U-347)」のカードパワーを打点やスピードに特化した「部隊編成(O-95)」、「火急の措置(C-101)」を採用した青単型の方が良い結果を残しました。

「ガンダムデッキ(青)」
青黒型の「ガンダムデッキ」は、「ガンダム」以外にも「報道された戦争(C-9)」等の手札破壊や、「Oガンダム(SP-63)」といった優秀なカードを投入し、デッキ全体のカードパワーを上げたタイプです。
しかしながら、デッキの安定度を下げる事が結果的に元々の「ガンダムデッキ」のパワーが下がる事につながる事、2色化による「貴族主義抵抗派」の不在が大きくデッキの持ち味を下げる結果となり青単に比べると結果を残しにくかったのではないでしょうか。
実際に「Oガンダム」や手札破壊を「ガンダム」の展開と共にプレイできた場合は良いのですが、そうでない場合に、先に相手が場のコントロールを確立したり、打点不足から逆転される場面も多くありました。

「青単アムロデッキ」
「アムロ・レイ(CH-197)」をデッキエンジンとした珍しいタイプの中速デッキです。
「ガンダム(ラストシューティング)(U-321)」、「ガンダム(ハイパーハンマー装備)(U-189)」と言った4国力の優秀なユニットを多く投入し、「アムロ・レイ」の効果で展開し場を制圧します。
「リック・ディアス(アムロ・レイ機)(U-263)」も投入され、「ガンダムデッキ」への耐性もありますが、特に「ガンダム6号機(完成形態)(U-301)」の選択されている点は、かなりビートダウンを意識されたものだと言えます。

「青単色デッキ」
「青単色デッキ」は、デッキの動きとしては1国力の「プロトタイプガンダム(U-175)」から展開し、「ガンダム(ラストシューティング)」等に繋いでいくといった、形としては以前からあるタイプに近いですが、ヴァリアブル化すると黒国力が発生する「戦いに戻る理由(C-125)」が投入される事で2色化し、さらに「Oガンダム」「報道された戦争」と言ったパワーカードが投入されたタイプもあります。
「ガンダムデッキ」の存在により、ユニット除去カードが破壊するカードから、「戦場の陶酔(C-99)」等の移動カードに流行が移る事で、「戦いに戻る理由」が重要視された事も有利に働いた理由の一つでしょう。

緑単色中速デッキ
21弾以前の「緑単色中速デッキ」と言えば、4国力のユニットを「ブリッツクリーク(C-118)」を使って展開する攻撃的なデッキでしたが、今期の大会では「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(U-009)」や、「シャア専用ゲルググ(U-320)」と言った対戦相手の脅威に対抗可能な信頼性の高いユニットと、「赤い彗星(C-129)」等のダメージカードや「ロシアの荒熊(C-005)」等のカードが採用されたどちらかと言えばコントロール寄りのデッキが多くなりました。
実際結果を残したデッキも従来の攻撃的なタイプであった大阪大会入賞デッキ以外は、全て仙台1位と同様のコントロールタイプとなっています。
これは、専用機のセットが成立することで、1枚で場を制圧する事も可能な「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム」の存在と、「ガンダムデッキ」を対策する必要上、除去カードによるコントロール化が進んだためでしょう。
しかしながら、大会では「赤黒コントロール」等のよりコントロール力の高いデッキも多く、さらにそれらのデッキが戦闘力の高い00ユニット等で構成され、「赤い彗星」だけでは除去できないといった不利な点もあり、余り多くの使用者と突破者を出すには至りませんでした。

茶単色MFデッキ
これまで「MF」を中心としたデッキは、キャラクターのセットが前提であるため、逆にキャラクターのセットが成立したユニットを除去された場合に圧倒的に不利になる事から、なかなか大会で結果を残す事ができませんでした。
しかし、「ガンダムデッキ」の存在により、「魂の輝き(C-4)」等の破壊するカードが敬遠され、結果的に、「MFデッキ」が最も苦手だった配備エリアを対象に取れるカードを中心としたコントロールが減少し、「ビクトルエンジン(O-G21)」を要したユニットのサイズ、そして「リングエリア」の効果により、この環境の優秀除去コマンドである「勝利の陶酔」をかわす事ができる等、「MF」の真価を十分に活かせるようになり、「MF」を使ったデッキでは久しぶりに結果を残す事ができました。

「白単色PSデッキ」
白単色デッキと言えば、今までは「PS装甲(X)」を持つ5国力のユニットを中心としたデッキがほとんどでしたが、このデッキは「デュエルガンダム(U-197)」、「ガイアガンダム(バルトフェルド機)(C-S188)」等の「PS装甲」を持つユニットや「ラゴゥ(アンドリューバルトフェルド機)(U-S44)」等を使ったユニットのサイズや打点を活かした攻撃的なデッキでした。
前期大会で見かける事の多かった「ムルタ・アズラエル(CH-S121)」「慈愛の眼差し(C-9)」のコンボは投入されず、代わりに「部品ドロボウ(C-8)」「青き清浄なる世界(C-S99)」が採用されていたのも最近では珍しい形と言えるでしょう。


●中速デッキの入賞者人数 (大会名横()はGT権利獲得人数)
  札幌大会(10) 広島大会(16)
仙台大会(16) 大阪大会(30)
ガンダムデッキ(青単) 0 2 4 4
ガンダムデッキ(青黒) 2 3 0 2
青単アムロデッキ 0 1 0 0
青単色デッキ(タッチ黒) 0 0 1 2
緑単色中速デッキ 0 1 2 1
茶単色MFデッキ 0 1 0 1
白単色PSデッキ 0 0 1 0

● コントロールデッキ

ガンダムスローネアイン(SP62)

このデッキタイプにカテゴライズされるのは、序盤の相手の攻撃を「魂の輝き」等の除去カードや「ガンダムエクシア(U-001)」等の戦闘力の高いユニットでターンを稼ぎ、5,6国力のトドメとなるカードで場の優位を確立し、勝利するデッキです。
前期GTで最も相性の悪いデッキであった「シャア専用デッキ」が、制限カードにより大会環境から姿を消した今期のCS大会では「コントロールデッキ」を選択するプレイヤーも多くなり、安定した勝率で多数のプレイヤーを上位に送り込みました。

スローネ
「ガンダムスローネドライ(U-0010)」等の「スローネ系」ユニットと「ガンダムエクシア(U-001)」で、敵軍カードを処理し、最終的には「月光蝶(C-7)」で勝利を確定するデッキです。
その他のコントロールデッキと異なり、「スローネ系」ユニットを採用する事で、コントロールの枠を減らす事なく、ユニット枚数を増やす事ができるのが特徴です。

コントロール(タッチ緑)
このデッキは以前からあるデッキタイプですが、「ガンダムデッキ」対策により、「天使たちの昇天(C-Z31)」といった破壊ではない効果で敵軍ユニットをコントロールする形が多いですが、全体的なデッキの傾向としては「ガンダムエクシア」「ガンダムスローネアイン(SP-62)」といった優秀ユニットと「刹那・F・セイエイ(CH-001)」による、コマンドではなく、ユニットによるコントロールを重視したデッキとなっています。
また、大阪2位のタイプは上記とは異なり、序盤から(相手デッキの色にも拠りますが)アドバンテージを稼ぐ「Oガンダム」、そしてその「Oガンダム」と相性の良い「報道された戦争」を採用し、手札破壊からのコントロールといったこれまでの「赤黒コントロールデッキ」とは異なるアプローチで構成されていました。

コントロール
これまでは、最強除去カードとしてコントロールデッキの主要カードとして君臨していた「魂の輝き」ですが、破壊耐性のある「ガンダムデッキ」の流行により、以前ほどの勢いはなくなったようです。
しかしながら、「サーシェス専用イナクトカスタム(U-0013)」「サイコガンダム(U-135)」を採用し、破壊以外の効果で場をコントロール手段が投入され、少ないながらも突破者を出す事に成功しています。

「黒輝き」
古くは2006年度GTで優勝したデッキタイプです。
このデッキも基本的な構成は変わりませんが、「緑黒コントロール」と同様に「ガンダムデッキ」の存在から「廃墟の死闘(O-115)」「GNアームズ(SPO-1)」と言った破壊効果以外の除去カードが採用されています。

カウンタークスイー
「Ξガンダム(U-130)」をフィニッシャーに据えた、2005年度の大会まで猛威を振るっていたデッキタイプです。
赤のドロー操作とコントロール能力に合わせ、戦闘力の高い「高機動」をフィニッシャーに持つ、このデッキは当時の大会環境で最も安定した勝利を約束するデッキとして人気を集めました。
しかし、「魂の輝き」「ジ・オ(U-129)」と言った、強力な除去カードを多く抱えた、黒系コントロールデッキの前にダメージ源であるユニットが少ない「カウンタークスイー」は、ユニットを守りきれず、長い間トーナメント環境で見ることはないデッキタイプでしたが、「ガンダムデッキ」の流行によって、「魂の輝き」等の除去カードの割合が減った事、「ガンダムエクシア」等のユニットコントロールの環境の中、「高機動」を持つユニット自体が見直され、トーナメント環境に復帰する事になりました。
新たに手に入れた「勝利の陶酔」も追い風となっています。

コントロール
このデッキは前述の「カウンタークスイー」に青を少し入れる事で、「勝利の陶酔」に加え「彼方からの来訪者(C-3)」でユニットコントロールを増し、更に「Oガンダム(SP63)」で早いターンから相手を攻撃しながらカードアドバンテージをとる事が可能です。
デッキ構成上「Ξガンダム」の採用はされていませんが、「量産型クァバーゼ(ギリ機)(U-C103)」 の採用により、序盤の攻撃から本国を守ったり、自軍ユニットの戦闘力を上げ、除去から守る事や敵軍ユニットを撃破する事ができます。
「レコードブレイカー(U-C93)」を始めとする主力ユニットの戦闘力が低いため、一見するとコントロールデッキに見え難いデッキですが、「作戦の看破(C-100)」等のカウンターカードも多く投入されており、さながら「ミニカウンタークスイー」ともいえるデッキです。

「青コントロール」
「ガンダムエクシア」等のユニットによるコントロールに主眼を置いた前述の「赤黒コントロール」に近いデッキです。
「ジ・オ」「完封(C-6)」と言った、黒を必要とする強力カードの変わりにこちらは「ガンダムF91(ハリソン機)(U-352)」「νガンダム(U-288)」と言ったユニットが投入されています。


●コントロール系デッキの入賞者人数 (大会名横()はGT権利獲得人数)
  札幌大会(10) 広島大会(16)
仙台大会(16) 大阪大会(30)
赤茶スローネ 1 0 1 0
赤黒コントロール
(タッチ緑含)
2 2 1 5
緑黒コントロール 1 1 0 1
黒茶輝き 1 0 0 1
カウンタークスイー 0 1 0 1
青赤コントロール 0 1 1 2
青緑コントロール 0 1 0 0
● 速攻デッキ

戦士の鉄則(O-Z35) このデッキタイプにカテゴライズされるのは、1~3国力のカードで構成され、序盤から高い打点を与える事で、対戦相手がゲームを展開する前に勝利するデッキタイプです。
今期の大会において、このデッキタイプのほとんどで採用されたのが、「貴族主義抵抗派」です。
このカードは、もともと回復カードとして多く採用されている「慈愛の眼差し」対策として「中速デッキ」を含め多くのデッキで採用されてきましたが、国力を発生するGとしてもバリアブルを多用したデッキの多い今環境では単なるG破壊としても有効に働き、1ターンでも相手の本国に多くダメージを与えたい「速攻デッキ」にとっては必要不可欠なカードとなっています。
同時に敵軍ユニットが場に出た後も安定してダメージを与える事ができる「高機動」ユニットの存在も重要な点で、「ガンダム試作1号機フルバーニアン(U-322)」等のユニットも多く採用されていました。

「赤単アフリカ」
「貴族主義抵抗派」に加え「アフリカ独立解放戦線(O-49)」「幻のコロニー(O-34)」をキーカードとしたGの発生国力を変更し、相手にカードをプレイさせずに勝利するG破壊系のデッキタイプです。
これまでは赤に低国力で強力なユニットが少ない事や、「黒緑コントロール」や「緑中速デッキ」といったコストの軽い除去を搭載したデッキが多く存在したため、トーナメント環境に出る事は余りありませんでしたが、「スピードキングU-C105)」という強力ユニットと、緑の軽量除去が比較的少ない環境から、結果を残す事ができたと思われます。

黒ウィニー
「報道された戦争」等による、手札破壊を中心戦略に据えた「速攻デッキ」です。
これまでの「黒ウィニー」は低国力の強力なキャラクターが不足している事から、他の「速攻デッキ」と比較してデッキの爆発力に欠ける点がありましたが、「戦士の鉄則(O-Z35)」を採用する事で、デッキの攻撃力を上げただけではなく、ユニットの生存力を上げる事に成功しています。

緑ウィニー
「速攻デッキ」の代表とも言える「緑ウィニー」で、今回入賞したのは「衛星ミサイル(C-80)」「ザクⅠ・スナイパータイプ(U-275)」まで搭載した、火力コントロールタイプです。
基本的には軽量ユニットを展開しながら、キャラクターをセットし戦闘力アップする形ですが、今回入賞したデッキは「ヒート・ホーク(O-127)」まで搭載し、打点を上げつつ敵軍ユニットのテキストも封じるユニットを完成させる事ができます。
「高機動」を持つユニットはいませんが、代わりに「ザクⅡ(ガルマ・ザビ機)(U-91)」「シャア専用ザクⅡ(U-311)」が搭載され、敵軍ユニットが展開した後にも敵軍本国にダメージを与える事が可能となっていました。

青ウィニー
大阪大会で入賞した2つの「青ウィニー」は、これまでの「青ウィニー」と一線を画す物でした。
「プロトタイプガンダム(U-175)」等のユニットで序盤からダメージを与える序盤の展開はこれまで通りですが、このデッキの狙いは「ガンダム試作1号機フルバーニアン」「シロー・アマダ(CH-175)」等のキャラクターと、「ハロ(CH-101)」をセットし一気に戦闘力を上げる事です。
そのため「ジム・コマンド(モルモット隊仕様)(U-289)」等のドローを追加するカードは、非常に多く搭載されています。

速攻系デッキの入賞者人数 (大会名横()はGT権利獲得人数)
  札幌大会(10) 広島大会(16) 仙台大会(16) 大阪大会(30)
赤単アフリカ   1 0 0 0
黒ウィニー  0 1 1 1
緑ウィニー 0 0 1 0
青ウィニー  0 0 0 2
● コンボデッキ(その他)

FAZZ(U-366)

このカテゴリーでは様々なコンボデッキや、それ以外のデッキタイプで結果を残したものをご紹介します。
「コンボデッキ」は、今回のような「速攻デッキ」から「コントロールデッキ」と様々なデッキタイプがある環境では、他のデッキからメタ対象とされる事が少なく、使用するプレイヤーの数に対して比較的多くの突破者を出す事に成功しています。

占領FAZZ」
21弾発売当初に注目された「FAZZ(U-366)」「占領政策(O-24)」「アムロ・レイ(CH-174)」をキーとしたデッキです。
デッキの動きとしては「占領政策」で敵軍Gを奪い、そのGを「FAZZ」が場に出た時の効果で、「占領政策」ごと自軍ハンガーに送ります。
「アムロ・レイ」を併用する事で、何度も「FAZZ」を場に出し、相手のGを0にする事が可能です。
しかしながら、コンボカードの枚数が多いため4ターン目から決まりづらく、相手が展開した後はコンボが完成しただけでは勝利できない事もあり、プレイヤーを選ぶデッキと言えます。

正義破滅
「破滅の終幕(C-9)」プレイ後に「正義の女神(SPC-30)」で00ユニットだけを場に残す「コンボデッキ」です。
古くは「嘘破滅デッキ」として「見え透いた嘘(C-59)」との組み合わせでしたが、色の組み合わせとして、赤茶が安定性が高く、強力な00ユニットを出しやすい事から「赤茶正義破滅」が誕生しました。
今期のデッキ環境では「勝利の陶酔」等の移動効果が特に有効でしたが、同様に移動効果で場をリセットする「破滅の終幕」はさらに強力なカードだったと言えます。

「辣腕デッキ」
「コンボデッキ」として一定の地位を確立したと言えるデッキです。
デッキの形としても過去紹介したものとほとんど変更がありませんが、数は少ないながらも常にトーナメント環境で結果を残すのはデッキのポテンシャルのみではなく、プレイヤーのスキルに拠る所も大きいでしょう。

第7次宇宙戦争デッキ
このデッキも「辣腕デッキ」と同様に常にトーナメント環境で結果を残すデッキタイプです。
「破滅の終幕」を単純にリセットカードとして機能させるデッキなため、「破滅の終幕」が利きやすく、またそれほど警戒されていない環境なため良い結果を残しました。
制限カードなため投入枚数は少ないですが、非常に交わしづらいコンボである「A.W.(O-X38)」「ガンダムF91(ハリソン機)(U-352)」も内蔵されています。

ブーストタイタニア
仙台大会で優勝したこのデッキは「タイタニア(U-107)」「アナハイム・エレクトロニクス(O-17)」等で早いターンにプレイし、Gを一掃し勝利するデッキです。
今回入賞したデッキは基本的な動きは上記の通りですが、「シロッコの眼(C-55)」「ネーナ・トリニティ(CH-007)」等の手札破壊と「ガンダムアストレア(U-001)」等の早いターンからの攻撃にも着目されており、「タイタニア」だけに頼らない勝利方法を目指して構築されていました。

白単G破壊
白では全く新しいアプローチをしたこのデッキは、「貴族主義抵抗派」「メビウス(核ミサイル装備)(U-S34)」等のカードでGの配備を遅らせて相手の行動を束縛し、その間に打点の高いユニットを配備して「血のバレンタイン(C-S24)」で勝利します。
その他にも「ロード・ジブリール(CH-S86)」により、カードをプレイできない相手の場をさらに攻める事もできます。
今までに見たことのないデッキタイプであるこのデッキは、対戦相手にとっては非常に対処しづらいデッキであった事でしょう。

「Sガンダムデッキ」
一時期に比べると、このデッキを選択するプレイヤー数は少なくなりましたが、デッキのポテンシャルは非常に高く、「Sガンダム(U-337)」自体がコントロールカードに耐性がある事から、「コントロールデッキ」が増えてきた環境では見事に結果を残す事ができました。

「青単重速デッキ」
4国力から展開し、最終的には「νガンダム(ダブル・フィンファンネル)(U-365)」等の6国力の強力ユニットで場を制圧するデッキです。
このデッキの特徴は「G-3ガンダム(U-364)」「νガンダム(U-288)」の2つのユニットにあります。
今期のデッキ傾向としては「中速デッキ」はもちろん「コントロールデッキ」もユニットに頼った構成がほとんどで、そういったデッキに対して上記のユニットは非常に強力な効果を持ったユニットであり、結果を残した理由と言えます。

「白単重速デッキ」
第一期からあったデッキタイプであり、このデッキも「ムルタ・アズラエル(CH-S121)」「慈愛の眼差し」のコントロール要素を内蔵していますが、「コントロールデッキ」が増えたことにより、コマンド対策に「ゲリラの村(U-6)」も採用していたのが、これまでと異なる点です。
デッキとしては完成されたデッキタイプではありますが、入賞したデッキの「ゲリラの村」のような更にもう一歩進んだ環境対策をしていないデッキでは結果を残す事ができませんでした。


●コンボデッキ(その他)の入賞者人数 (大会名横()はGT権利獲得人数)
  札幌大会(10) 広島大会(16)
仙台大会(16) 大阪大会(30)
占領FAZZ 1 0 0 0
赤茶正義破滅 0 1 0 1
辣腕デッキ 0 0 1 0
第7次宇宙戦争デッキ 0 0 1 2
ブーストタイタニア 0 0 1 0
白単G破壊 0 0 0 1
Sガンダムデッキ 0 0 0 1
青単重速デッキ 1 0 0 0
白単重速デッキ 0 0 0 1
■ 新たな環境に向けて
王留美(CH-0011)

2008年度チャンピオンシップ大会(第2期)の前半は非常に多くのデッキが活躍する、本当に混沌としたゲーム環境となっていました。
特に最大のメタ候補デッキであった「ガンダムデッキ」は、多くの突破者を出す事はできましたが、1位~3位に入賞したデッキは少なく、他のデッキに警戒された結果といえます。
そのような環境の中、躍進した「コントロールデッキ」上位入賞も多く、今後の環境にどういった影響があるかも非常に注目していきたいところです。

近年稀に見る多種多様なデッキ環境は、デッキの持つポテンシャルだけでなく、「メタの読み」も重要となります。
「メタゲーム」に勝利し、チャンピオンシップ大会やショップチャンピオンシップ大会で結果を残すのはあなたかもしれません。

残る大会は「名古屋大会」、「福岡大会」、「東京大会」の3大会となります。特に、「福岡大会」からはドラマチックブースター最新作の「戦場の女神2」が使用可能となりますので、注目です!

では、次回の「GW通信」もお楽しみに!!

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